近年では洋式のお家が多く、畳に座布団で生活することが少なくなりましたね。
けれども、まだまだ座布団を使う機会は残っています。
田舎の古民家を再生して、住まいにしたり、カフェにしたり、畳を使う機会も徐々に増えてきています。
ところで、皆さんは、座布団のちゃんとした置き方って知っていますか?
普段は適当に置いている事も多い座布団ですが、来客をお迎えする時など、ちゃんと正しい置き方をしたい場面もありますよね。
今回は、座布団の置き方のマナーについて詳しくお話していきたいと思います。
正しい置き方をしないと失礼だし、恥をかいてしまいますよ。
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目次
座布団には種類がある!
現代の座布団は、昔と比べて種類も豊富です。
よくあるのが、こんなタイプの座布団。
- 冠婚葬祭や古い昔ながらの和室などで、よく使われている長方形タイプ
- それ以外の正方形タイプ
- ファスナー付きのカバーをかけるタイプ
(正方形・長方形どちらもあり)
ちなみに、長方形の古くからあるタイプの座布団は、「八端判」や、「銘仙判」などとよばれています。
どちらかといえば、正方形タイプのほうが見る機会が多いかもしれませんね。
大まかに上記3タイプに分けられますが、どの座布団タイプかによって置き方のマナーも違ってくるのです。
座布団の表裏、前後の見分け方
まず、座布団にも表と裏があります。
(最近は両面使えるタイプも多いですが…)
見分け方としては、まず座布団の真ん中を見てみましょう。
「締め糸」という中綿を安定させるための糸があるのですが、この糸が見える方が表です。
次に前と後ろです。
座布団は1枚の生地を二つ折りにして3辺を縫い合わせてあります。
座布団の正面は、縫い目のない辺(生地が繋がっている辺)が前になります。
カバーをつける際にも、ファスナー部分が後ろにくるようにセットすればOKです。
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座布団の正しい置き方
座布団の生地が繋がっている辺が前側になります。
つまり、正座で座布団に座ってヒザの下に座布団の前側がくるという事です。
もちろん、「締め糸」が見えてる方を表(上)にしてくださいね。
カバーに入れるタイプの座布団であれば、ファスナーは基本的には座る人の後ろにくるように置きます。
しかし、座布団のタイプによってはファスナーの位置が変わることがあるんです。
これは後ほど改めてお話いたします。
前後や裏表が逆になっていると「失礼だ」と気にする人がいます。
そういった人の機嫌を損ねてしまうので、正しいを置き方は基本的なマナーだと思って覚えておきましょう。
ファスナーの位置が左・右になることも!
実は座布団のタイプによっては、ファスナーを向ける方向が後ろではない場合があります。
「八端判」や「銘仙判」などの長方形の座布団であれば、ファスナーは座っている人の右もしくは左にくるように置くこともあるんです。
丸型でファスナータイプの座布団なんかもありますが、これらに関しては方向は特に気にする必要はないと思います。
というのも、丸型でファスナータイプのものを来客用として使用すること自体失礼だからです。
つまり、自分や家族の普段使いにとどめるのでどのように使っても良いです。
来客用は出来るだけファスナータイプではない座布団を用意して、普段は使わないようにして保管しておくのが無難です。
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まとめ
今回は座布団の正しい置き方について紹介しました。
近年では座布団を使う機会が減り、置き方やマナーを教えてもらう事が減りました。
「みんなが知らないから自分も適当でも良い」ではなく、みんなが知らないからこそ、正しいマナーを知っているだけで、他の人と違うということを見せられます。
特に座布団のマナーというのは、来客時や人のお家に招かれた時など、他人に失礼が無いようにするためのものです。
しかも、見ず知らずの人ではなく、近しい人ですからね。
大切なお客様の前で恥をかかないように、正しいマナーを身に着けておきましょう。