花瓶に10円玉を入れると花が長持ちするって言われているけど、「何で?」って思いますよね。
ホントに効果があるなら手間もコストも掛からないから是非やってみたいものです。
そこで今回は花瓶に10円玉を入れることで花が長持ちすると言われている理由を紹介します。
目次
花瓶に10円玉を入れて効果あるの?
10円玉はほとんどが銅で出来ており、この”銅”を水を浸けておくと、銅イオンというものが発生します。
銅イオンには殺菌作用があり、水が腐るのを遅らせる効果に期待できるということです。
花は茎の切り口から水を吸収していますが、水が古く腐ってくると切り口も腐食しやすくなるんです。
切り口が腐食してしまうと水の吸収が出来なくなり、水不足によって枯れてしまいます。
10円玉による殺菌効果があったとしても、水は徐々に腐っていくので出来るだけこまめに水を変えてやる方が良いです。
10円玉を入れていない状態よりも少しだけ長い期間、水がキレイでいられる程度に考えておいたほうが良いでしょう。
10円玉じゃなくても効果ある?
花瓶に入れるのは10円玉である必要はありません。
銅による殺菌効果を得ることが目的なので、銅製の小物を入れれば同じ効果を得られます。
銅は簡単に酸化して変色していきますが、変色した後でも殺菌効果が持続します。
北里大学病院で数年経過した銅の表面で殺菌効果が持続されることが実証されています。
例えば、透明な花瓶を使っていて中に10円玉が入っていると何だか見た目的に残念ですよね。
そもそも、現金を入れることに抵抗を感じる人もいるでしょう。
では何故、「銅を入れる」ではなく「10円玉を入れる」となったのか気になりますね。
これは単純に「銅製の小物が無い」からだと思います。
身近に銅製の小物雑貨ってほとんど無いんです。
変色しやすいので手入れが大変なので商品にならないのかもしれません。
銅製の食器や調理器具なら見かけることもあるでしょうが、花瓶には入れないですよね。
で、身近にある銅といえば10円玉となったのだと思います。
水の殺菌用として使わなくなったら、今度は現金として使う事ができますからね。
もし、手ごろな銅小物があれば、透明な花瓶に入れて飾ってみるのも良いかもしれませんよ。
花を長持ちさせる他の方法は?
銅を入れる以外で花瓶の水・花を長持ちさせる方法があります。
ただし、ずっと放置できるというわけではなく、水の交換は必ず必要です。
交換タイミングを遅らせることが出来る程度と考えておいてください。
- お酢を数滴入れる
- アルコールを数滴入れる
- 重曹を入れる
- 延命剤を入れる
- 茎を切る
お酢を数滴入れる
お酢には少しですが殺菌効果があります。
お寿司にはお酢が使われていますよね。
握り寿司などで、生魚を食べて食中毒を起こす可能性を少しでも減らすためでもあるのでしょう。
お酢の殺菌効果で水の腐食を抑えることに期待できます。
アルコールを数滴入れる
消毒液などはアルコールですよね。
殺菌効果は言うまでもないでしょう。
ただし、お酒を入れてもあまり効果は期待できないかもしれません。
消毒液などはアルコール濃度70%程あり、殺菌効果を期待するなら、このくらいの濃度が必要となります。
重曹を入れる
お掃除アイテムとして有名ですね。
特に水回りの水垢を落とす時には良く使われています。
重曹を入れておくことで水垢の発生(水の汚れ)を防ぐことに期待できます。
延命剤を入れる
花を長持ちさせるための薬品です。
一番効果に期待できる方法だと思います。
園芸店などに売っています。
茎を切る
茎の切り口が腐食すると水の吸収が出来なくなってしまいます。
なので、腐食した部分を切って、新たな切り口を作ってあげる方法です。
茎を切る時に3つのポイントがあります。
- 水に浸けた状態で切る
切る部分を水に浸けた状態で切ります。
これは、切り口から空気が入るの防ぐためです。
茎内にある管(水の通り道)に空気が入ると詰まって水が吸収できなくなることがあるのです。
もし、花瓶の口が小さくて水に浸けた状態で切ることが出来ない場合は、外に出して茎を切った後、すぐに水に浸けてください。 - スパッと切る
茎を切る時には勢いよく切ってください。
ゆっくり切ってしまうと、茎の中にある水を吸収する管を潰してしまうからです。
出来るだけ切れ味の良いハサミを使いましょう。
ハサミが無い場合はカッターナイフなどを使っても良いです。 - 斜めに切る
茎を斜めに切ることで切り口の面積が大きくなります。
その分、水の吸収も良くなります。
まとめ
今回は花瓶に10円玉を入れると花・水が長持ちする理由について紹介しました。
銅が持つ殺菌作用のおかげで水が清潔に保たれるということです。
それでも限界はあるので、水の交換は必要です。
また、花の茎を切る、水に延命剤を入れるなど、水を清潔に保ち、花がその水を吸収できるようにしてあげることが大切です。
部屋を彩る生きたインテリアですから、こまめに手入れをしてあげましょう。