明け方と聞いて何時くらいを思い浮かべますか?
3時?4時?
なんとなく「このくらい」という想像は出来ても、正しく答えることは出来ないのではないでしょうか。
実は気象庁では、明け方の時間帯として定義があるそうです。
そこで今回は明け方とは何時なのか、また、一般的な感覚とのズレについて紹介します。
目次
明け方とは何時なの?
明け方を指す時間帯は何時なのか、調べてみると気象庁での定義と、辞典などでの定義がある事が分かりました。
気象庁の明け方の定義
日本の天気予報を司る気象庁では、明け方の時間帯をしっかり定義しています。
確かに、明け方がはっきりしないと、天気予報に対する備えもできませんもんね。
気象庁の予報では、明け方の時間を「朝3時頃~6時」としています。
ちなみに、気象庁では”夜明け前”も明け方と同じ時間帯として扱われていました。
辞典などの明け方の定義
明け方とは「夜が明けようとしている時間帯」と大辞林などの辞典では説明しています。
明け方は太陽が昇る前の明るくなってきている”時間帯”ということでしょう。
また、夜明けは「夜が明ける事」と説明されていました。
時間帯ではなく、夜が明ける現象のことなのかと思いました。
以上を調べてた結果、私なりに明け方の定義をまとめてみました。
- 太陽はまだのぼっていない
- 時間は朝3時~6時頃
- 地平線は明るくなりつつある
- 空にはまだ星が見える程度に暗い
この4つが揃う頃が明け方だと言えるのではないかと私は思っています。
ちなみに、昔は明け方を「明け六つ時」としていたそうで、現代の時間に当てはめると朝5時頃~7時頃を明け方と考えていたのだそうですよ。
明け方の“呼び方”色々
明け方の定義を紹介しましたので、続いて明け方の呼ばれ方についても紹介したいと思います。
暁(あかつき)・東雲(しののめ)・曙(あけぼの)
明け方を古くは”暁→東雲→曙”という三段階で分けられていました。
暁は三段階の中でも一番空が暗く、夜中に近い時間帯です。
反対に、曙は一番明るく、朝に近い時間とされていたのです。
東雲は暁と曙の真ん中辺りの明るさ、という事ですね。
ちなみに、払暁(ふつぎょう)・暁天(ぎょうてん)などという言葉も時代小説を読んでいる時に目にする事がありました。
これらは、暁と同じく、暗い明け方を表現しているという事も調べていると分かりました。
彼誰時(かわたれどき)
2016年にヒットした映画「君の名は」で聞き覚えがある人もいるかも知れません。
映画では、夕方の陽が沈む頃、黄昏の時が“彼誰時(かわたれどき)”として扱われていましたよね。
古くは「そこにいるのは誰ですか?」と聞かなければ分からないような、薄暗い時間を示す言葉として、明け方と夕方に使われていたそうです。
街頭のない所で明け方や夕方を迎えると分かりますが、辺りが暗くなってきた頃は、相手の顔が見にくくなりますよね。
今では、違う時間帯を示すために
明け方を彼誰時(かわたれどき)、
夕方を黄昏時(誰そ彼時)→たそがれどき、として区別されています。
有明(ありあけ)
有明は、”空が明るくなってきたのに、空に月が残っている状態の明け方”の事を言います。
大体1ヶ月周期で、毎月20日以降の明け方には、月がうっすら見える明け方を見ることが出来るそうです。
特に秋から冬にかけては一番良く見えるそうですよ。
月末に早起きして、一度は有明の不思議な明け方を見てみるのもオススメです。
明け方に起きると朝活も楽しめる
以前、「朝活」という言葉が流行りました。
朝に早起きをして、運動をすると健康に良いとか、勉強の効率が上がる、と言われています。
夜はしっかり眠り、明け方にあたる朝3時頃から起きて朝活を充実させた結果、仕事の能率が上がったという話を聞いた事があります。
人間も動物だから、太陽の昇る頃、明け方から起きる事で体にも良くなる、人生の時間を有効活用できる、という好循環に。
予備校の先生も受験生には朝早くに起きて軽く体を動かしながら勉強するのがオススメだと言っていました。
まとめ
明け方の定義について、要点のおさらいです。
- 気象庁では朝の3時~6時頃が明け方としている。
- 辞典では太陽の昇る前、空に星が見えるのに空が明るくなってきた頃を明け方としている。
- 明け方には暁(あかつき)や彼誰時(かわたれどき)、有明(ありあけ)などの言い方が複数存在する。
- 朝活をするなら明け方に起きるのもオススメ。
明け方についてざっとご紹介しましたが、調べてみればみるほど、明け方は奥が深い時間帯だという事がよく分かりました。
なので、明け方がどんな空なのか知りたい、という人は朝3時から起きて徐々に明るくなってくる空を観察するのが一番良い方法かと思います。