冬の時期は窓に結露が発生すること、よくありますよね。
特に乾燥するからといって、加湿器を使っていると窓のサッシが水浸しになってしまったり・・
結露って湿度が高い時に発生するイメージだけど、実は、低くても発生することがあります。
結露の発生条件は「湿度」だけでなく「室内外の温度差」も関係しているからなんです。
今回は結露が発生する湿度と温度の関係と結露対策を紹介します。
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目次
結露が発生する湿度と温度は?
まず、結露の発生について簡単に紹介します。
結露と言うのは空気中に含まれた湿気(気体)が(冷えた)窓に触れて水(液体)に戻ることで発生します。
結露が発生する条件として湿度と室内外温度差があります。
室内外温度差は、「室内(空気)の温度」と「窓の温度」と考えるとわかりやすくなります。
更に、これらの条件が揃った時の露点というものがあり、結露が発生する(窓の)温度となります。
なので、結露の発生を抑えるには温度と湿度と露点を調整する必要があるということですね。
まとめると以下のようになります。
・室内の温度が●●℃で
・湿度が●●%の時
・窓の温度が●●℃(露点)以下になると結露が発生する
結露が発生する湿度・温度の計算方法ってあるの?
温度と湿度から露点を導く計算方法はあります
しかし、少々複雑で、自分で計算するのは大変だと思ったので一覧(下図)にしました。
左側縦が室温(ピンク)、上側横が湿度(青)、縦横が重なる箇所(白)が露点です。
例えば、室温24℃、湿度50%の時、窓の温度が12.9℃を下回ると窓に結露が発生するということです。
室温・湿度から露点を計算してくれるエクセルソフトがあります。
計算結果は上の一覧と同じです。
エクセルソフトは下記のリンクから手に入りますよ。(使い方も紹介されています)
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結露対策
結露を防止するには温度・湿度を下げることが一つの対策にはなります。
露点が下がるので湿気が水になりにくいということですね。
しかし、常に温度・湿度を調整し続けるのはなかなか難しいと思います。
そこで、それ以外の結露対策を紹介します。
結露対策方法1)空気の循環
室内の空気を常に動かすことで結露を防止出来る場合があります。
外気で冷えた窓に、水分を含んだ空気(湿気)が長時間触れることで結露が発生しやすくなるんです。
なので、送風機などで窓に向かって風を送り、空気を循環させることで結露対策となります。
窓付近も含めて室内全体の空気を常に動かすことがポイントです。
空気が停滞してしまう例として、長いカーテンを閉め切っている状態があります。
カーテンと窓の間の空気が停滞し、外気から窓を伝った冷気により空気が冷やされ結露しやすくなります。
結露対策方法2)喚気
結露対策で一番手っ取り早いのは換気です。
単純に湿度の高い空気を外に出して、室内の湿度を下げるという事ですね。
湿度が高くなりすぎていると感じたら換気をしてみてください。
結露対策方法3)窓を温める
外気で冷えた窓に空気が触れて冷やされることで結露となってしまいます。
窓の表面を温めることで空気が触れても湿気が水になることを防ぎます。
室内の温度・湿度を保ったまま結露を防止する方法としては最も効果的だと思います。
窓を温める方法として、窓下ヒーターを設置するというのがあります。
電気で熱を発生させて、上昇気流で窓を温めるという機械です。
冷えた窓によって室内の空気が冷やされると室温が下がってしまいますが、窓を温めることによって暖房効果にも期待できます。
ただし、電気を使うので電気代というコストは掛かってしまいます。
ヒーターも結構良い値段しますし・・
選ぶ際には出来るだけ消費電力の少ない物が良いでしょう。
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結露防止対策4)緩衝剤を貼る
窓に「気泡緩衝材」(いわゆるプチプチと呼ばれるもの)を貼ることで結露防止になります。
窓の前に「全く動かない空気の層」を作ることを目的としています。
真空や全く動かない空気は断熱効果があるので、冷えた窓からの冷気が室内の空気に伝わるのを防いでくれます。
緩衝材は、一般的なものより少々高くなりますが、3層タイプをお勧めします。
緩衝剤を貼る時には窓と緩衝材の間に隙間が出来たり、空気が入り込むスペースが出来ないようにピッタリと貼る必要があります。
低コストなのは魅力ですが、結構、気を使う作業になるし、見た目も良く無いというデメリットもあります。
結露防止対策5)洗剤を使う
本当に効果があるかはわかりませんが、窓に台所用洗剤を塗ることで結露防止になるそうです。
台所用洗剤を20倍くらいに薄めて窓に塗った後、乾拭きをするだけです。
イメージでいうと窓の表面に洗剤の膜が出来て、水滴が付きづらくなるという事でしょう。
すぐにできるので効果があるか試してみるのも良いかもしれませんね。
結露防止対策6)結露防止剤を使う
結露防止剤を使って結露を防止する方法です。
結露防止剤の多くはスプレータイプとなっているようです。
窓を乾拭きしてホコリをふき取った後、スプレーを吹き付けるだけで結露が防止できます。
原理として窓に洗剤を塗るのと同じかなと思います。
結露防止を目的としているので洗剤を塗るよりも効果が期待できるのではないでしょうか。
まとめ
結露と湿度・温度の関係について紹介しました。
結露を防止するには温度と湿度の調整も大切ですが、窓の温度が露点よりも低くならない事が重要です。
個人的には結露防止をするなら窓下専用ヒーターを設置するか結露防止スプレーを使う事をお勧めします。
コストは掛かってしまいますが、一度の手間で済みますからね。
簡単な対策でも何回も行うのは面倒になりますよ。
ご自身とお部屋の環境に合わせた結露対策を試してみてください。