「正座をすると身長が伸びない(縮む)」や「正座ストレッチで身長が伸びる」という噂を聞いたことがあると思います。
でもそれって、ホントかどうか疑問ですよね。
身長を伸ばしたいと思っている人にとっては、この噂の真偽は気になることでしょう。
そこで今回は正座が身長に与える影響と身長を大きく見せる方法、身長を伸ばす方法を紹介します。
目次
正座で身長が伸びる?伸びない?
正座は身長を伸び難くするって何だか根拠に乏しいような気がしますよね。
内容としては、正座をすることによって足が圧迫され血流やリンパの流れが悪くなり、栄養が行きわたらず、成長を妨げるというものです。
身長が伸びる(骨が大きくなる)のは夜寝ている間だと言われています。
では、「正座をするから身長が伸びない」ということは、
”一晩中正座したまま寝ていて、それを毎日繰り返しているから”となってしまいます。
でも、実際にこのようなことをしている人は、おそらくいないですよね。
いないにも関わらず、身長の低い人がいるということは、正座が身長の伸びに影響するとは考えにくいということになります。
正座が身長に影響を及ぼすという噂の原因
では、どうして「正座で身長が伸びない」なんて噂があるのでしょうか?
それは、昔と現代、欧米の生活スタイルを比較した結果から生まれたと考えられます。
- 昔:正座をすることが多く今よりも平均身長が低い
- 現代:昔より正座をする機会が減っていて平均身長が高い
- 欧米人は正座をしない。日本人より平均身長が高い
昔に比べ現代では、日本人の生活スタイルが欧米化され、正座をしない生活へと変わっていきました。
その結果をみて、このような論理により噂が出たのではないでしょうか。
↓
日本人も正座をしない生活スタイルになると平均身長が伸びた
↓
つまり、正座をしない方が身長が伸びやすい
(正座をすると身長が伸びない)
栄養が増えたことにより平均身長が伸びた
上で紹介した、正座が減ったことにより平均身長が伸びたという考え方にあてはめると、「正座をしない欧米人は、昔も今と同じくらい平均身長が高かった」ということになりますよね。
けれど、1930年代以前の欧米人の平均身長は現代の日本人の平均身長よりも低いのです。
では、どうして日本人の平均身長が伸びているのか。
それは、昔よりも栄養を十分に摂れるようになったからと考えられます。
「たくさん食べないと大きくなれないよ!」なんて言われたことは無いですか?
身長を伸ばすには十分な栄養が必要なんですね。
まとめると、
「日本人も欧米人も昔よりも栄養がたくさん摂れるようになり、平均身長が伸びている。
生活の中に正座があるかどうかは身長の伸びに明らかな影響があるとは考えにくい」
ということです。
正座ストレッチが身長を伸ばす?
正座ストレッチで身長が伸びたという話を聞いたことがあると思います。
でも、これって本当でしょうか?
体の大きさ(身長)って簡単に言うと、骨が大きいか小さいかってことなんです。
すね、モモ、背骨が縦に大きければ背が大きいってことです。
ストレッチして身長が伸びたってことは、ストレッチで骨が縦に大きくなったということですよね。
そんなことになるとは考え難いものです。
じゃぁ正座ストレッチは身長を伸ばすのに無意味なのかというと、そうとも言い切れません。
正座ストレッチの効果①
正座ストレッチには姿勢を正しくする効果が期待できます。
普段、猫背の人が正座ストレッチをすることで猫背が矯正されれば、背が大きくなったように見えるはずです。
逆に言うと、普段から正しい姿勢で過ごしている人は、正座ストレッチで”背が大きくなったように見える”ということにはならないでしょう。
正座ストレッチの効果②
正座ストレッチにはもう一つ、柔軟性が鍛えられるという効果が期待でます。
成長期(小中学生)で特にスポーツをしている人は、是非、運動後にストレッチをしてください。
立ったり、座ったり、ジャンプしたり、膝の曲げ伸ばしを頻繁に行うと、モモの前側の筋肉の緊張状態が続きます。
この緊張状態というのは筋肉が縮んで硬くなった状態です。
モモの前側の筋肉はスネの骨の上端に繋がっています。
緊張状態が続くとこの上端部分を常に引っ張ってしまんです。
成長期の骨は大きくなりやすい(柔らかい)状態なので、引っ張られたままだと徐々に骨が変形してしまいます。(骨が出っ張る)
なので、運動後はストレッチをして、モモの筋肉の緊張状態をほぐし、柔軟性を鍛えてあげる必要があるのです。
身長を伸びやすくする方法
自分の身長が周りより低くて悩んでいても、成長期(小~高校)であれば、あきらめるには早いですよ。
個人差はありますが、意外と成長期は長い物です。
実際、私は二十歳頃まで身長が伸びてましたからね。
身長がどこまで伸びるかは、遺伝によるところが大きいのは事実です。
けれど、親が小さくても身長の大きい人だっていますよね。
そこで、全員に必ず効果があるとは言い切れませんが、成長期に身長を伸ばしやすくする方法を紹介します。
良く食べる
上で紹介したように栄養をしっかり摂ることは身長を伸ばすためにはとっても大切です。
体を成長させるにもエネルギーが必要です。
特に成長期は体を大きくするために沢山のエネルギーを消費します。
どの栄養素がどれくらい必要なんて細かいことは気にしなくて良いので、好き嫌いせずたくさん食べましょう。
でも、お菓子はほどほどに。
あまりたくさんお菓子を食べるとお腹いっぱいになって、ご飯が食べられなくなりますよね。
そうなると、栄養が偏ってしまい、成長させるための栄養が足りなくなってしまいます。
寝る子は育つ
人は寝ている間に成長ホルモンというものが分泌されています。
成長ホルモンは傷を治したり、成長期であれば体を大きくする役割があります。
特に成長期であれば成長ホルモンの分泌量が増えているので、どんどん体が大きくなるんです。
つまり、睡眠時間が短くなると分泌される時間が短くなる(=量が減る)ということになります。
学生であれば、学校に遅刻しないために起きる時間をずらす(遅らせる)ことはできないですよね。
つまり、夜更かしをすると、それだけ睡眠時間が短く(=体の成長を妨げる)なってしまいます。
できれば、8時間~10時間くらいは睡眠時間を確保しましょう。
全力で遊ぶ
遊ぶと言ってもTVゲームをするとか、Youtubeで動画見るとかではありません。
趣味や部活など、何でも良いので「運動」をすることが大切です。
栄養補給をするためにはたくさん食べる必要がありますよね。
たくさん食べる前には、たくさんエネルギーを消費する必要があります。
エネルギーを入れ替えるという感じです。
なので、しっかり遊んで(運動して)エネルギーを消費しておきましょう。
消費をしないで、たくさん食べると縦よりも横に大きくなってしまいますよ。
また、運動をして体を疲れさせておくと、夜もしっかり眠れますからね。
栄養補給とより良い睡眠の為にもしっかり運動しましょう。
身長を大きく見せる方法
成長期であれば身長を伸ばすことに期待できるかもしれませんが、大人になるとなかなか難しいものです。
だからといってあきらめずに、少しでも身長を大きく見せるようにしたいですよね。
個人差はありますが、背を大きく見せる方法が2つあります。
- 背筋を伸ばす(姿勢を正す)
- O脚を矯正する
背筋を伸ばす
正座ストレッチの効果でも説明しましたが、猫背気味の人は背筋を伸ばすだけで数センチではありますが、背が伸びたように見えます。
姿勢を正した状態を保つのは意外に疲れるので、気を抜くとすぐに背中が丸まってしまいますよ。
常に正しい姿勢を保つには、意識をすることも大切ですが、長時間でも姿勢を支える筋力が必要です。
腹筋と背筋を鍛えてしっかりと上半身を支えられるようにしましょう。
O脚を矯正する
湾曲している状態(O脚)を矯正することで、足が真っ直ぐになり、わずかですが背を大きく見せられる可能性があります。
それに、足は真っ直ぐな方が見た目も良いですよね。
O脚の原因は、普段の生活の中で足を組んで座ったり、重心が偏ったりすることによる骨盤のゆがみなんだそうです。
この骨盤のゆがみを矯正するには、股関節のストレッチが効果的なんです。
また、足の内側の筋肉を鍛えることもO脚改善に効果的です。
手軽にできるのは、バレエの1番のポーズです。
足裏をべったりと床につけ、踵をくっつけます。
膝と背筋を伸ばし、踵に体重が乗るように立ちます。
この姿勢を保つだけで、モモの内側・裏側からお尻にかけての筋肉を自然と使うようになります。
普段の生活の中で、立った状態になるときはこの姿勢を意識するだけで、O脚改善と美脚に期待ができますよ。
気持ちが大事
身長が低いことをコンプレックスに感じている人は多いと思います。
だからといって、そのことを気にしすぎて、言葉や態度、表情がネガティブになったり、卑屈になったりしてはいけません。
そんな姿を見せると周りの人もあなたの身長の事が気になってしまいます。
人の態度や感情って無意識に同調してしまう、鏡のようなものなんです。
だから、あなたが身長の事を気にしていなかったら(ネガティブに思っていなかったら)、周りの人も気にしなくなります。
一つの個性と思って、すこしでもポジティブでいられるようにしましょう。
ポジティブになれる一つの方法として、だれにも負けない物を身につけるのはどうですか。
例えば、バスケットボールだと背が低いことは不利に感じるかも知れませんが、だれよりもドリブルやパスが上手くなれば、それだけでスター選手ですよね。
「背が高くなかったからこそ、出来ることの選択肢が絞られて、その道を極めることができた」って自信を持つことが出来るのではないでしょうか。
そんな人って身長の大小なんて関係なしにカッコいいですよね。
まとめ
今回は正座と身長の関係について紹介しました。
正座をすることが身長の伸びに影響するとはあまり考えられないようです。
成長期であれば、よく食べ、よく遊び、よく寝ることで身長が伸びていくことが期待できますよ。
大人になってからではなかなか身長を伸ばすのは難しいと思うので、姿勢を正すなどして少しでも大きく見せるように心掛けましょう。
けれど、一番大切なのは身長についてネガティブに捉えないということです。
あなたがネガティブに思うと、周り人もネガティブに接してしまいます。
身長も一つの個性と捉えることと、「身長は低いけど、これなら誰にも負けない」ってものを持つことが大切です。
見た目関係なしに、自信ある人ってカッコイイし、とっても素敵ですよ。