日々の健康管理には食事や運動だけでなく質の良い睡眠も大切です。
質の良い睡眠を得るには入眠までの準備も大切ですが、自分に合った寝具を選ぶことも意識しましょう。
身体に合わない寝具を使っていると、睡眠を妨げることはもちろんですが、肩こりや腰痛などの健康にも影響を及ぼします。
寝具と言っても様々な種類がありますが、今回は寝具選びの基本と身体を支える役割となる、枕と敷布団の選び方をまとめてみました。
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目次
寝具選びは機能が前提条件
人によってブランドや手触りなどこだわりを持つ人もいますが、まず前提として3つの機能を備えていることが大切です。
3つの機能とは
保湿性
吸透湿性
放湿性
です。
保温性
まず布団に必要な機能といえば布団の中の温かさを保つことです。
保温性が優れていると深部体温の低下を妨げると思うかもしれませんが、布団の中の空気を暖めるは体温なので必要以上に温かくなることはありません。
保温性が劣っている場合、睡眠中に寒さを感じて身体が硬直するので余計な力を使ってしまいます。
睡眠と疲労回復の妨げになってしまいます。
吸透湿性
布団の中の空気は体温で温めることができますが、適度な温かさを感じるは、適度な湿度も必要です。
人は睡眠中にコップ1杯分(約300ml)の汗をかくと言われています。
(蒸発した)汗の湿気を吸収し、適度な湿度を保ったまま、余分な湿気を外に放出することが大切です。
吸透湿性が弱い場合、布団の中の湿気を吸収せず、睡眠中にかいた汗が蒸発しにくくなります。
蒸発しなかった汗は肌に残り、体を冷やし、健康に影響を及ぼしてしまいます。
放湿性
吸透湿性は布団内の湿気を吸い、湿度を適度に保つことでしたが、吸収した湿気を外に放出する必要もあります。
余分な湿気を放出することで適度な吸透湿性能を保つ事が出来ます。
また、放湿性が優れているとカビの発生を抑える事にもつながります。
素材の硬さや形状などに目を向けることは多いと思いますが、機能面から寝具を選ぶことも大切です。
睡眠中を想定して枕を試す
あなたが枕を選ぶときは何を基準にしていますか?
硬さ、形状、大きさなどで選んでいると思いますが、起きているときの感触で選んでいませんか?
寝具というのは起きているとき(覚醒状態)に選び、眠っているとき(脱力状態)に使用します。
中でも枕は覚醒状態と脱力状態の感覚のギャップの影響を受けやすいものです。
試用する際にはできるだけ脱力し、以下のことをしっかりと確認してください。
- 無理なく寝返りが出来るか
- 敷布団と首(後頭部から頸部)に隙間ができないか
- 顔の角度が直立時と同じに高さであるか
枕が合う・合わないは人によって異なります。
身体に合っていない枕を使っていると肩こりだけでなく、頭痛や腰痛、ひどいときには不眠症など、健康に多くの悪影響を与えることがあります。
様々な枕を試して、自分に合った枕を見つけてください。
敷布団は寝姿勢を保てることが大切
人間の背骨は(直立時に)横から見ると真っ直ぐではなく若干のS字になっています。
直立時と同じ姿勢(背骨が若干のS字)になっている状態が睡眠中の寝姿勢としても理想です。
敷布団はこの姿勢を保つことが役割の一つです。
もう一つの役割は体の一か所に負担が掛からないように体圧分散することです。
例えば、フローリングの上に直接寝ると腰や肩甲骨のあたりに体重が掛かり痛くなってしまいます。
敷布団を選ぶ際には直立時の姿勢(の感覚)を覚えておき、以下の2点を意識してください。
- 直立時と(ほぼ)同じ姿勢となるか
- 重み(体への負担)が集中している箇所は無いか
体型等により人それぞれ身体に合う敷布団は異なります。
上の二つのポイントを意識して様々な敷布団を試して、自分に合った敷布団を見つけましょう。
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まとめ
- 寝具選びは「保温性」、「吸透湿性」、「放湿性」が前提条件
- 枕選びは睡眠中を想定して、寝返りが出来ること、敷布団と首の隙間を埋めること、直立時と同じ顔の角度になる高さを意識して試してみる
- 敷布団選びは直立姿勢とほぼ同じ姿勢を保つことができるか、体圧分散出来ているかがポイント