赤ちゃんの頭が変形しないように枕は使わないほうが良い。
赤ちゃんの頭が変形しないように枕を使うほうが良い。
あなたはどちらだと思いますか?
調べてみるとどちらの意見も見かけることがありませんか?
友だち、主婦の方々、医師などの意見を聞いた私なりの答えは
「どちらでも良い」です。
どういうことかというと、乳幼児の頭の変形は枕の使用とは関係がないという事です。
枕と頭の変形は関係ないですが、私としては枕ではなくタオルを使用することをオススメします。
その理由は
- SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがある
- 赤ちゃんは汗をたくさんかくので頻繁に洗濯する必要がある
- 向き癖を調整できる
乳幼児の頭蓋骨の形成と枕を使うデメリットについてまとめました。
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目次
絶壁防止は赤ちゃんを良く観察すること
乳幼児の頭蓋骨は生後7か月ほどで形成されます。
それまでは赤ちゃんの頭は柔らかく、外的要因により変形をしてしまうのです。
外的要因として挙げられるのは
- 向き癖
- 仰向けのまま顔の向きを変えない
- 横向きで寝かせたままにしている
向き癖
多くの赤ちゃんには向き癖があり、仰向けの状態から顔を右(左)にばかり向けます。
同じ方向に向いたままでいると耳の後ろ辺りに圧力がかかり続けてしまい、後頭部の片側は平らで、反対側が出っ張った形になってしまいます。
一方に顔を向ける癖がある場合には反対に向くように話しかけたり、おもちゃで遊んであげたりして、頭の片側ばかりに圧力がかからないようにしてあげましょう。
仰向きのままにしている
左右に顔を向けないようにして仰向きに寝かせつづけると、後頭部が平らになってしまいます。
いわゆる絶壁頭です。実は私も絶壁頭です。
頭がすっぽり収まるような枕や布団などを使うと首のすわっていない赤ちゃんは顔を左右に向けることができません。
ドーナツ枕なども後頭部が穴にはまって動きづらくなります。
時々、顔を左右に向けさせたり、顔を横に向けてうつ伏せにしてあげたりしてください。
横向きで寝かせたままにしている
後頭部に圧力がかからないようにと横向きに寝かせることもあるかもしれませんが、そのままにしておくと、逆に後頭部が突出してしまいます。
額の幅が狭くなり、頭が長い形になります。
私の友人にも何人かこの形の人がいますが、みんなおでこが広いです。
どの場合も共通していえることですが、ずっと同じ個所に圧力がかかることで頭が変形をしていきます。
癖や頭の形を良く観察して、いろんな姿勢をさせてあげてください。
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枕はいらない。タオルでOK!
頭が変形する理由を説明してきました。
では、私が枕は必要ないと考える理由についてです。
SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク
赤ちゃんも成長すると寝返りをするようになります。
その時、枕を使っている場合、特に柔らかい枕を使っていると寝返りした後に窒息してしまう可能性があります。
赤ちゃんは十分に首がすわっていなくても寝返りをします。
寝返りをしてうつぶせ状態になった時に自分で頭を持ち上げることができず、顔を枕にうずめてしまいます。
顔を横に向ける事も出来ず窒息してしまうことがあります。
枕が無くても起こりうる事故なので、寝返りが出来るようになったら、自分で横を向くことが出来るようになるまでは目を離さないようにしてください。
洗濯の手間
赤ちゃんはまだ免疫力の低いので、身近なものは出来るだけ清潔に保つ必要があります。
赤ちゃんはたくさんの汗をかくし、よだれ、嘔吐などもあるので、洗濯をこまめにする必要があります。
薄手のタオルを数枚重ねて枕代わりにすることで、洗濯も楽になるし、汚れたら取り換えるだけですみます。
枕を交換するよりコストパフォーマンスが良いです。
向き癖を調整できる
赤ちゃんには向き癖があるものですが、いつも赤ちゃんの注意を引いて癖とは反対方向に向かせるのは大変です。
タオルで左右の高さが違う(斜めになる)枕を作ってやることで、癖になっている方向とは反対の向きに顔を向かせることができます。
タオルを使えば、赤ちゃんの状況に合わせて形を変えてあげることができますよ。
生後半年が大切
頭蓋骨の形成は生後半年ほどでほとんど完成します。
特に生後3か月くらいまでは頭が柔らかく、向き癖があるのでよく観察して対応をしてください。
生後4か月~半年では向き癖も自然と治ってきます。
寝返りが出来るようになってきて、SIDSの危険が増えてくるので目を離さないでください。
その後は、矯正することもできますが、骨も硬くなってくることと赤ちゃんが自分で動けるようになり活発になるので意図した姿勢を保ってくれなくなります。
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まとめ
- 赤ちゃんの頭の変形と枕は関係ない
- 頭の形は寝ている時の圧力のかかり方しだい
- 枕よりタオルを使うほうがよい
- 同じ姿勢にせず、いろんな方向を向かせる
- 生後半年ほどで頭蓋骨はほぼ形成される